前回「痩せる」ことを「体重を減らしたい」という点に絞って考えてみました。(体重を減らしたいの記事はこちら)
痩せる≠体重を減らすという点はおわかりいただけたでしょうか?

今回は「痩せる」ことを「体脂肪を減らす」という点から考えてみたいと思います。
体脂肪を減らすには有酸素運動が不可欠
有酸素運動の頻度は?
前回、筋トレをして補助的に瞬発筋をつけ脂肪を燃焼させるという話をしました。
ところで、これはあくまでも「補助的な」話で、体脂肪を減らすにはやはり有酸素運動をメインに考えなくてはいけません。

そして有酸素運動は可能なら毎日するのがベストです。
通勤や通学なのでやらざるをないなど、知らないうちにやってしまっているというのが結構良いです。
有酸素運動にはどんなものが?
具体的な有酸素運動の種類としては次のようなものがあります。
- (水中)ウォーキング
- マラソン
- エアロビクス
- ダンス

何でもいいので、自分が長く続けられるものを継続することが重要です。
ただし、サウナはダイエットにはなりません。
汗をかくと脂肪が燃焼したような錯覚をする人がいますが、汗をかいても水分を取ればもとに戻ります。
有酸素運動と無酸素運動の違いは?
マラソン選手とシンクロの選手体つきを見てみると全く違うことがわかりますよね。
マラソン選手は瞬発筋を落として持久筋を鍛えます。
他方でシンクロの選手は短い時間の中で一気に競技を終えるために瞬発筋を鍛えます。
一般に20代女性が1日に摂取するカロリーは2,000程度といわれますが、シンクロの選手は何と倍の4,000カロリーも摂取するそうです。
軽い負荷で長時間動く運動が有酸素運動で、重い負荷で短時間動く運動が無酸素運動です。
マラソン選手でもシンクロの選手でも体脂肪率は非常に低いです。

でも主な筋肉の付け方が有酸素運動によるものなのか、無酸素運動によるものなのかによって付く筋肉の種類が全く違うことがわかりますよね。
痩せているからといっていいプロポーションというわけではない
なりたいプロポーションによって鍛え方も違います。
ここで何が言いたいかというと、「痩せているからといっていいプロポーションというわけではない」ということです。
もちろん、マラソン選手のようにすらっとした体系が好きな人もいるでしょうし、シンクロの選手のように肉感的な体が好きな人もいるでしょう。
貴女はどちらの種類の筋肉を付けたいですか?
脂肪は悪玉ではない。
もし貴女がメリハリのあるプロポーションを持ちたいと思うのであれば脂肪は絶対不可欠です。バストは脂肪でできていますから。
つまり、「バランスよく」脂肪を燃焼させることが理想のプロポーションにつながるのです。
あくまでもバランス良くですよ。
仮に脂肪を減らすことがダイエットだとしても、脂肪を減らすことと理想のプロポーションになることは同じではないのです。
脂肪は決して悪玉ではありません。
体脂肪の減らしすぎに注意
有名人の摂食障害

脂肪を燃焼させようとしてダイエットをする時気をつけなくてはならないのが摂食障害、つまり拒食症です。
女優のともさかりえさんは「ドラマに出ていた時、拒食症を患っていた」と後に告白をしています。
「ダイエットなんて簡単。吐けばいい」と言ってことで摂食障害の女性が増えたといわれます。
釈由美子さんは無理なダイエットを過去に何度も行い、40キロ前後にまで体重が減った後リバウンドをし、拒食、過食を何度も繰り返し、鬱に近い状態にまでなったそうです。
貴乃花親方との破局後、拒食症になった宮沢りえさんは脂肪が減りすぎて、正直、骨と皮だけの状態のようにも見えました。
拒食症は想像以上に恐ろしい病気です。
カーペーンターズのヴォーカル、カレン・カーペンターさんもダイエットのし過ぎで拒食症になり、亡くなっています。
メリハリの付いた痩せ方をしましょう
アスリートならば運動しているうちに自然に落としたい脂肪、付けたい筋肉が分けられます。
しかし、一般女性ではそういうわけにもいきません。
そこで次回は「体のラインのメリハリをつけた痩せ方」のお話になります。

これは部分瘠せのおはなしなのですが、詳しくは次回にお話しします。
脂肪は大切!だから体についているのです
あくまでも脂肪というのは体に絶対不可欠な要素だということを覚えておいてください。
脂肪のない体は脆弱です。
実はボディービルダーのように体脂肪率の低さを競う人たちは一見強そうに見えても(もちろん腕力は強いですが)体の抵抗力は弱いのです。
東京大学でボディービルダーになったマッスル北村という人は過酷なダイエットのせいで39歳で亡くなっています。

もしメリハリのあるスタイルを身に付けたいと思ったら脂肪は大切な体の一部と覚えてきましょう。